志して入省や入庁したとしても

新規大卒だったり、新規高卒が志をもって入社したり、入省や入庁をしたにもかかわらず、自分が抱いていたイメージと実態が違っていることをきっかけに退職をしてしまうケースというのは多く聞く。

それは霞が関の官庁に入省した人でさえも、そうした実態があるということ。なんとも大変なこと。

思わず考えてしまう。

官庁に入省した人は何かしらの志がある人が多い

正確に統計をとったわけではないが、官庁に入省したり入庁したりするということは、何かしらの強い志をもって入っているということだろうと思っている。

たとえば、「日本の〇〇のシステムを変えたい」とか、「日本の〇〇の部分を変えていきたい」とか、「日本と〇〇の橋渡しをしたい」といった志をもって入省するわけである。たぶん、多くの人はそうだと思う。

まあ、それが絶対に主な理由というわけではないが、それぞれの夢を持って学生時代はがむしゃらに勉強をし続けてきたはずなのだ。

現実は理想と違っていたから

今、自分が読んでいる書籍は『逃げられない世代―日本型「先送り」システムの限界―』(新潮新書)である。

今、ひそかに話題になっている書籍である。

著者は宇佐美典也氏。元経済産業省の役人であり、現在はフリーランスとして活躍をしている。

本を読んでみると、次のように書かれていたので引用をしてみる。

先日同世代のある厚生労働省の官僚から数年ぶりに連絡があり久しぶりに会うことにしたのですが、そこで彼が今にも泣きだしそうな顔をしながら語ったのは「もう厚生労働省には明るい未来が一切見えない。省として抱える課題が重過ぎて、考えることすら組織として放棄しつつある。もう組織としても個人としてもこの組織には希望が持てない。ちょうどこの前ヘッドハンティングにあったので、せめて個人の人生を充実させるため待遇がよい民間企業で人生をやり直す」ということでした。

第1章 「明るい未来が一切見えない」より引用

まだ第1章しか読んでいないのだが、この第1章においては官僚の経験がある宇佐美氏だからこそ書けることがたくさんある。

というか、この第1章を見た自分は、何か宇佐美氏の「嘆き」のようなものを感じたような気がしたのだった。

いろんなタイプの元官僚がいるのだなと

2018年9月23日付で公開された文化人放送局の「♯142報道特注クラシカル【撮って出し!ゲスト 宇佐美典也】」においても、今回の書籍に関係するところが放送されている。

https://www.youtube.com/watch?v=RGjid5_zPMI

詳しい中身についてはリンクから見てほしいわけなのであるが、思わず考えてしまったのは、色々なタイプの元官僚がいるのだなということ。

テレビにおいても、元経済産業省の官僚だったり、インターネットにおいては元財務官僚だったりと、いろいろな元官僚が出てくるわけなのだが、出てくる人も違えば、主張も大きく違うということ。

今回の書籍においては、宇佐美氏は基本的には中立の立場から意見を述べている(本人談)。

安倍政権のお話をとってみても、「モリカケ騒動」のお話をとってみても、官僚によって意見が全くと言っていいほど異なってくる。

まずは書籍の第2章へ

相変わらずの電子書籍で今度は書籍の第2章を読み進めていきたいと思う。しかしながら、やはり元官僚だったからこそ言えることがあると思う。そうした意見というのは官僚の経験が無い人にとっては新鮮なもの。書籍の情報については下に掲載。

  • 書籍名 「逃げられない世代―日本型「先送り」システムの限界」
  • 著者名 宇佐美典也
  • 出版社 新潮新書