情報科にも、いよいよ日の目か

大学入試改革が始まっている。そこで、安倍首相が今、主張している内容がある。それは、大学入試に「情報」を入れるというものだ。

共通教科「情報」というのは、情報科という教科が出来てからも、実に不遇な立場にあった。大学入試に直接関係が無いということで、情報の時間に別の教科をやってみたり、何か他の活動にあてたり。

現在のカリキュラムは標準単位数が2単位

普通高校で行う教科「情報」の場合、標準単位数が2単位の必修科目を生徒は履修することになる。それが「社会と情報」と「情報の科学」の2科目だ。これらの科目は選択必修科目であるが、大半の学校では「社会と情報」をカリキュラムに組み込んでいることが多い。

次期学習指導要領では「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」となる。「情報Ⅰ」については、必修科目となるわけなのだが、標準単位数は2単位と大きな変化はない。

ただし、プログラミング教育の影響を大きく受けるため、アルゴリズムがおそらく入って来るのではないかと思われる。小学校や中学校で行われるプログラミング教育をもとに、高校のプログラミング教育とは具体的にどのような形になっていくのか、それには興味がある。

ただ、まだまだ未知数だ。具体的に教科書の中身を見たというわけではないし、一応は文部科学省のホームページなどで方針は確認できるものの、教科書のイメージが全くないので、どのような形で高校におけるプログラミング教育が実施されるかは不透明なままだ。

いや、もし具体的な施策が分かる人がいれば、私に教えていただきたい。

時代の先を行っていたのか

情報科の教員免許を持っていたとしても、長い間冷遇されていた影響は大きく、情報科の免許持っているだけでは生活が出来ない状態が続いていた。

ただ、情報科にもいよいよ日の目を見るタイミングがやってきたと言って良いのかもしれない。大学入試に共通教科「情報」の内容が加わるのであれば、情報科としては大きな存在意義を持つことになる。

現在、教員採用選考検査においては、情報科の免許を持っていれば優遇措置を受けられるところもある。ただし、あくまでそれは情報科とプラスして、他の免許を持っていればの話だ。情報科だけで教員の採用を行っているケースは極めてまれ。

ただ、それでも時代の先を行っていたという感は否めない。いや、それは自分が個人的にそう思っているだけなのかもしれないし。しかしながら、情報科の重要性は日々感じられるというか、存在意義は大きくなってきていることに変わりはないし。AI(人工知能)が今後の時代を大きく左右すると言われていることから、予測不可能な社会の中において、いかにして情報デバイスを使いこなし、情報モラルをもって生きていくかということが問われることになる。

まだまだ試行錯誤が続く情報科

情報科の歴史はまだまだ浅い。現在は「社会と情報」を実施している高校が多いわけなのだが、これは非常勤の講師が行っていることが主だったりする。

しかも、この科目はワードやエクセルの練習に走りやすい。大事なのは情報モラルをきちんと身に付けさせることであり、ワードやエクセル、さらにはパワーポイントの使い方を思い切り学びましょうといったような、技能中心の科目ではないのだ。情報モラルであったり、デジタルの仕組みといった学問的な知識についても、生徒には身に付けさせる必要がある。そして、それらを使いこなすことが今後の社会においては求められる。

大学入試の中に「情報」が入ったのも、今後の社会において、「情報」の立場が重要だとされているからなのだろう。